数あるCG制作誌の中でも、アナログ画材を極力使わないことを目的にした、フルデジタルCGの入門書です。パソコンを使ってCGを描くことで、高価な画材を用意することなく原稿が制作できるので、現在、マンガ同人誌の裾野は急速に広がりつつあります。
本誌は、マンガファンに向けての、技術向上&最新情報を満載しています。
■タブレットで一発描き!
コミック原稿をパソコンで制作する際に、まず初めに必要になるのは、意外なようですが「いかに綺麗な原画を描くか」という、アナログの技術です。せっかくコンピュータ・グラフィックスをはじめるのだから、画材の知識がない人や、つけペンの扱いにも慣れていない――そんな人にもCGを楽しんでもらうのが、本書の趣旨です。
「タブレット」というペン型の器具を使って画面上で直接CGを描く極意や、トレスの方法を紹介します。
■ベジェ曲線でトレス
パソコンの利点は「やり直し」が容易なことですが、その最たるものはペジェ曲線を使った「パス」でしょう。曲線自体のカーブを自由に操作できるので、人物の輪郭線なども、納得がいくまで修正することができます。つまり、非常に荒いラフで描いても、トレーシングペーパーを使って作業するように、完成された線を引くことができるのです。
■オープンキャンパスとの連携
フリーウエアとして開発され、CGクリエイターに静かなブームを巻き起こしているペイント・ソフト「オープンキャンパス」。このソフトは作家の筆づかいやツールの使い方を文字通り「録画・再生」することができます。
本誌では、第一線で活躍するCGクリエイターにこのソフトを使って描いてもらい、そのデータをCD-ROMに収録することに成功しました。上級者の筆づかいをリアルタイムで参考にすることができるため、上達への近道になります。
[主な内容]
カラー・グラビア
1章 原画を修正してみよう
2章 ラフな原画をトレスする
3章 モノクロ作品のトレス
4章 パスの応用(Photoshop)
5章 パスの応用(FLASH)
6章 タブレットだけで描いてみよう(カラー)
7章 タブレットだけで描いてみよう(モノクロ)
8章 原画・構図の注意点
9章 タブレットの練習(openCanvas)
●付録 グラフィックソフト ツール紹介/ほか
Adobe Photoshop 5.5/Adobe Illustrator 9.0/Painter 5
アプリケーション紹介/執筆作家陣ホームページ&スペック紹介
図解で分かる解像度
●特別添付CD-ROM
本誌紹介イラスト作品などを収録
※ 内容が一部異なる場合があります。ご了承ください。
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