CG・・・コンピュータ・グラフィックスは、パソコンの普及につれて一般の家庭や個人でも楽しめるホビーになりました。
そのため、パソコンを"画材"として扱うためのアプリケーション・ソフトや、その使い方を紹介した解説書が広く流布されることになりましたが、それらはアマチュア・クリエイターたちの潜在的なニーズに応えることはできませんでした。
なぜなら、パソコンというデジタル機器を使っていても、基礎になるグラフィックスとは、アナログな"感性"に基づいて作られるものだったからです。
本書は、現役CG制作者たちのキャラクター・デザインの妙を解説してもらうと同時に、アプリケーション操作の解説も行う、画期的なCG解説書です。
●キャラクターデザインとは
魅力的なキャラクターを描くためには、基礎になる人物だけでなく、衣服や、それにまつわる小物(アイテム)などが欠かせません。配色や設定など、キャラクターを描くうえでの必要事項を、斬新な切り口で解説します。
●原画の描き方
CGはコンピュータ上で行うと言っても、どの時点でデジタル・データに変換するかによって、その制作工程は大幅に異なります。ここではタブレットと呼ばれるペン型の入力装置で直接描き始める場合と、紙にイラストを描いてスキャナで取り込む場合に分けて、その違いと注意点を紹介します。
●着色について
キャラクターに魂を吹き込む作業は、すべて着色にかかっている、と言っても過言ではありません。現役CG制作者の記事から、それぞれの色計画と、アプリケーション・ソフトの効果的な使い方を学んでみましょう。
[主な内容]
●カラー・グラビア
●クリエイターズ・チュートリアル
POINT
パスを活用/ウサギとボクサーのイメージをミックス
タ・カーナ
実在する生物の形状を盛り込む/山水画の岩を参考にして,中華風に
沢田ビンゴ(株)
淡い色彩で丁寧に塗りこむ/ラフでイメージを固める
はしもと しん
テクスチャを使ってアナログ感を演出/立ち方や手の動きでキャラの性格付けを
雪代 桜
スキャン時のゴミを最大限に利用/背景と人物の調和を考える
ぽに犬
仰角の構図/ぼかしを使って宇宙人の発光を表現
河鹿 ある
細かなディティールに気を配ろう/アンバランスなキャラの対比でアピール
NAO
場の雰囲気を伝えるような表情を描く/陰影に気を配った柔らかな質感
あるじ
ゲームポスターに見られる構図を応用/明暗を使い分けて効果的な演出
ゆーいち
バックストーリーを設定し,作品に反映/ダークなイメージを魔獣に集約
コータ
FlashとPhotoshopの使い分け/上手にレイヤーを管理
Shanti
●特別添付CD-ROM
各作家グラビアCG作品サンプル・データ/Adobe Photoshop5.5日本語版体験版などを収録
※ 内容が一部異なる場合があります。ご了承ください。
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