好評の初版に、読者から手紙やインターネットで寄せられた質問への回答を追加。ますます親しみやすい本になりました。
竹内薫よろず掲示板
●大学院レベルの物理を、一夜漬けならぬ一週間漬けくらいで伝授しようというのが狙い。 ●これまで著者が貯めてきたコツと数式を使って、理系高校生とエンジニアに伝授する、「竹内薫の物理学手帳」
現代科学技術を支える物理学。基礎的な知識としていつかは勉強したいと思っても、たいてい挫折するのが普通です。その原因は、数式です。物理を理解するには、数式を知らなければなりません。しかし、本格的に勉強しようとすると、非常に高度な数学が必要になります。そこで、一般的な入門書では、数式を省き、たとえばなしで、お茶を濁しています。これでは、雰囲気を味わうことはできても、本当に理解したとは言えません。
本書では、最先端物理の数式を、高校生やサラリーマンでも理解できるように、噛み砕いて解説しました。もちろん、数学的には多少不正確なところはありますが、最先端の論文に出てくる数式が直接理解できる喜びは、それを補って余りあることでしょう。 なお、本書の著者は、発売中のブルーバックス『ペンローズのねじれた四次元』の著者でもあり、この分野では定評があります。
[主な内容]
[プロローグ] サンテグジュペリのブレスレット サンテグジュペリの風貌/手帳/ブレスレットの謎/この本の目的/自然単位系/スケジュール帳と地図を組み合わせる
[第1章] 絵になるアインシュタインの特殊相対性理論 アインシュタインとミンコフスキー(小伝)/特殊相対論のパターン:ミンコフスキー図で計算する方法/特殊相対論のパラドックスを退治する/ホワッツ、ミンコフスキー図?
[第2章] ファインマン図を使った素粒子論初歩 ファインマンの涙(小伝)/ハイゼンベルク対シュレディンガー:一口量子論/素粒子論のパターン:それはリチャードが考えた/コンプトン散乱を例に、いざ計算/ガンマ体操は疲れるわい/シュレディンガー方程式の「平方根」はディラック方程式:ガンマの起源/ファインマン図の意味/素粒子の動物園/繰り込みとZitterbewegung
[第3章] 一般相対性理論のフォームを矯正する 微分形式と蜂の巣/メートリックと曲率/宇宙論とブラックホールを計算する/アインシュタイン方程式との遭遇
[エピローグ] ウィッテンと4次元時空の謎
[参考文献]
[あとがきの悪あがき]
※ 内容が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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