●大学院レベルの物理を、一夜漬けならぬ一週間漬けくらいで伝授しようというのが狙い。
●これまで著者が貯めてきたコツと数式を使って、理系高校生とエンジニアに伝授する、「竹内薫の物理学手帳」
現代科学技術を支える物理学。基礎的な知識としていつかは勉強したいと思っても、たいてい挫折するのが普通です。その原因は、数式です。物理を理解するには、数式を知らなければなりません。しかし、本格的に勉強しようとすると、非常に高度な数学が必要になります。そこで、一般的な入門書では、数式を省き、たとえばなしで、お茶を濁しています。これでは、雰囲気を味わうことはできても、本当に理解したとは言えません。
本書では、最先端物理の数式を、高校生やサラリーマンでも理解できるように、噛み砕いて解説しました。もちろん、数学的には多少不正確なところはありますが、最先端の論文に出てくる数式が直接理解できる喜びは、それを補って余りあることでしょう。
なお、本書の著者は、発売中のブルーバックス『ペンローズのねじれた四次元』の著者でもあり、この分野では定評があります。